レンズの違いを比較するときに以下のことがあげられます。(度無し)

・可視光線透過率

・偏光度(偏光レンズの場合)

・UVカット率

一般的に、可視光線透過率が低い=色が濃い、可視光線透過率が高い=色が薄い

色が濃い=偏光度が高い、色が薄い=偏光度が低い、と言えます。

『サングラスに何を求めるか?』という部分でレンズの性能の差(価格差)がでるのではと思います。

例えば、

①「とにかくまぶしくなければいい」という方はただ濃い色のレンズが目の前にあればいいことになります。これは既製品にわんさかとあります。

アングラーの方々は②「水面の反射を取り、かつ水中の状況を把握したい」、これを満たすにはただ色が濃いレンズでは不可能です。まず最低限偏光レンズであることが必要であり、濃すぎる色はあまり向かないです。

女性の方で③「紫外線はしっかり防ぎたいけど色の濃いサングラスは嫌」、これも既製品はまず無理です。既製品の中でもレンズにこだわりをもったものでないと希望通りにはなりません。一般的に1万円以下の既製サングラスはUVカット率もオーダーメイドレンズより劣ります。

 

既製品のサングラスの特徴は、とにかく色が濃い、景色の見え方は重要ではなくただ光を遮ればよいという考えで作られています。色が濃いのは一概にダメではないのですが、レンズを通して景色を見る場合のレンズの光学性能が考慮されていません。物が歪んで見える、チラついて見えるなどが起こります。チラつきに関しては、既製品はレンズ表面に反射防止コーティングが施されているものがほとんどないためです。

それに対してオーダーメイドレンズは、「景色がクリアに見えてなんぼ」ここから始まりますので歪みやチラつきに関しては無くて当たり前といえます。可視光線透過率や偏光度うんぬんの前にこの部分が品質として良くなければ商品として出回りません。